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タイヤや扇風機が「逆回転」に見える理由~ポイントは「回転速度」~

前進しているクルマのタイヤが高速回転すると逆回転に見えたことないですか?
右回りに回っている扇風機のハネがだんだん速度があがってくると左回りに見えたことないですか?

あれ、何なんでしょうね。
仕組みは当然「錯覚」にあります。
そして、それを解くカギとなるのが「回転速度(高速回転)」です。

簡単なイラストで説明しましょう。
イラストはタイヤだと思ってください。
まず、「正常」に見える場合はこうですね。

1コマずつ右回転していきます。

ところがですよ。
速度が上がって、1度に5コマずつ進んだらどうでしょう

もうお分かりですね?

5コマ進んだ方は、そこだけ見ると
「1コマ戻った」かのように見えるんです。

それらが連続することで、あたかも逆回転になったかのような錯覚現象が起きるわけですね。

 

 

さて、そんなことはどうでもいいので←

回転するスリットアニメーション(スキャニメーション)と猫の映像をご覧ください。

スキャニメーション(スリットアニメーション)の仕組みと作り方解説

「スキャニメーション」や「スリットアニメーション」というものをご存知でしょうか。

説明するよりまずは見てもらったほうがいいですね。

こういうやつです

 

【動画で解説】作り方解説実況

 

 

 

【文字で解説】ちょっと不思議なパラパラ漫画

最初の動画を見ていただくとおわかりの通り、スキャニメーション(スリットアニメーション)とは

ギザギザのイラストの上にシマシマのフィルムをスライドさせるとイラストが動く、というものです。

もともと6枚のイラストを描いて1枚に合成。

スリットの隙間がちょうど「1/6だけ見える隙間」になっています。

(つまり、残りの5/6は隠れているんです)

 

よって、スライドさせると隠れている絵柄が出てきて、パラパラ漫画の原理で動いて見えるのです。

 

 

 

【何故6枚?他の枚数は?】

結論から言うと何枚でもいいです。

が、コマ数が少ないとカクカクして動きが物足りない(or不自然)ですし

コマ数が多くなればなるほど、黒い部分が増えて全体的に真っ黒になってしまい絵柄がよく見えません。

そのちょうどいいバランスが6コマくらいです。

 

 

 

【カラーは?】

当サイトでもカラーのスリットアニメーション(スキャニメーション)をたくさん制作しております。

スリットアニメーションを作る際、色として一番いいのは実は「白黒」です(断言!)

これは、この技法が基本的に「シルエット」で見るものだからです。

背景が白で、アニメーションが黒、このスタンダードな組み合わせが最も適しています。

 

とはいいつつも、やはり欲は出るもので、

いろんな色を付けて、「オシャレ感」を出したいという気持ちはものすごくわかるわけで。

 

ただ、カラーものをつくる時、かならず抑えておくべき大きなポイント、それは

「コントラストを意識する」ことです。

背景とアニメーションは必ず

補色といわれる、いわゆる「反対色」を意識するように心がけましょう

(画像:ウィキペディア)

それだけでもだいぶ違います。

 

 

 

 

【他の動物も動いて見えるの?】

猫に見せた実験動画があります。

ご参照ください

 

【応用編】透明のスリットアニメーション

 

月が大きく見える理由

たまに月が「デカっ!」って思えくくらい大きいときがありますね。
「スーパームーン」なんて言われたりもします。
学術的(?)とかですと「ムーンイリュージョン」なんていう神秘的な言い方もするそうで。

色や明るさによって大きさが変わって見えることもあれば
地球との距離が近くて、本当に大きく見えることもあるようで
原因は1つではないようです。
が、だいたいの場合「錯覚」で説明できます。

同じ大きさの月でも、
高い位置にある月は小さく見え
低い位置にある月は大きく見えます。

低い位置にある月は、周囲の木や建物と比較できます。
当然木や建物よりは大きいので、相対的に「大きい月」という印象になります。
いっぽう、頭上にある月は比較するものがなく、広大な空にポツンとあるだけなので
なんとなく小さな印象になるのです。

知らんけど。