透明のスリットアニメーションと、その原理解説
黒のストライプ(いわゆるスタンダードなやつ)から、
ポッキーや、年越しそば。
立体に浮き出て見えるバージョンなどなど。
今までも色んなスリットアニメーションをやってきましたが、今回は
透明のスリットアニメーション(スキャニメーション)!
まずは動画をご覧下さい。
透明なのに動いて見える??どうなってるの?
スリットアニメーションの最大の特徴は
何といっても、名前の通り、シマシマのスリットシートでした。
6コマのイラストを1枚に合成。
スリットが「1/6だけ見える隙間」になっているので、
シートを重ねてスライドさせると、パラパラ漫画の原理で動いて見える、というものでした。
ところが今回は、「その最大の特徴」がなくなったのです。
透明なのに動いて見える!?
どういうこと?
結論から言うと、透明なのに動いて見える理由は、
今回使用した透明なやつ、
みなさんご存知『レンチキュラー』だからです。
知らねえよ!
レンチキュラー(レンチキュラーレンズ)とは?
え?レンチキュラー知りませんか?
いやいや、名前は知らなくとも、絶対に知ってますよ。
見る角度を変えると絵柄がかわる下敷きとかカード、むかし遊びませんでしたか?
↑こういうやつです!!
どういう仕組み?なぜ動いて見える?
レンチキュラーレンズは、表面にカマボコのような突起が等間隔に並んでいます。
これがミソです。
この突起1つの(幅の)中に、
2コマなら2枚のイラスト
3コマなら3枚のイラストを入れ込みます。
↓↓例)3コマの場合↓↓
そうすることで(光の屈折で)、見る角度に応じて見えるイラストが変わってくる、というわけです。
今回の「透明なスリットアニメーション」は、これの逆。
視点は一定なので
シート(レンチキュラー)の方を動かすことで
イラストが動いて見えた、というわけです。
▼ほかにも色々